家族婚で乾杯の挨拶は誰に頼むべき?
親族にお願いするマナーって?
アットホームな雰囲気が魅力の家族婚だからこそ、形式にとらわれず温かい挨拶を用意したいものの、具体的な内容や依頼に迷う方も多いでしょう。
この記事では、乾杯の挨拶に適した人の選び方から親族への依頼マナー、さらに新郎スピーチ例文まで詳しく解説します。
これにより、安心して準備を進められるだけでなく、当日も和やかな雰囲気でスタートできますよ。
本記事で基本ルールや例文などポイントを押さえることで、挨拶に関する疑問をすべて解消し、乾杯挨拶の準備を始めてみましょう!
家族婚で乾杯の挨拶は誰がやる?
家族婚では、乾杯の挨拶を任せる人選に悩みます。
限られた人数の中での選定となるため、挨拶する人がどれだけ親しいか、またその人のキャラクターや話す能力、進行なども考慮する必要があります。
以下に、具体的な候補を挙げて特徴を解説します。
新郎か新婦の父親
一般的に、乾杯の挨拶をお願いする最有力候補が新郎または新婦の父親です。
特に年長者であり、家族や親族の中で尊敬されている存在であることが多いため、場を和やかにする力もあります。
家族婚での乾杯役として、父親を選ぶの理由には、主に以下のような背景が多いです。
- 家族全体を代表する存在である
- 親族間での信頼感が高い
- 緊張しがちな場面でも落ち着いて話せる経験を持つ
父親にお願いする場合は、事前に簡単なスピーチ内容を伝えておくと安心です。
また、乾杯のタイミングや流れについても軽く説明しておきましょう。
叔父・伯父などの親戚
新郎新婦の父親以外では、叔父や伯父などの親戚が候補に挙がります。
特に親族間で明るい性格やユーモアのセンスがある方にお願いすると、場が一層和やかになります。
叔父や伯父を選ぶ際のポイントは以下の通り。
- 他の親族からも支持を得やすい
- 家族婚の小規模な雰囲気に合う挨拶ができる
- 家族の歴史やエピソードを交えた話で感動を誘える
依頼する際は、スピーチの大まかな方向性を伝えておくと良いでしょう。
新郎
新郎自らが乾杯の挨拶をするのも、家族婚ならではの選択肢です。
新郎が挨拶をすることで、ウェルカムスピーチとも兼用でき、より特別感のある瞬間を演出できます。
また、新郎自身が家族への感謝の気持ちを直接伝えられるため、感動的な場面にもなります。
新郎が挨拶する場合、以下のメリットがあります。
- ウェルカムスピーチと一緒にできる
- 親族への感謝の気持ちを直接伝えられる
- 司会のいない式での進行役になる
新郎が緊張しやすい場合は、あらかじめ簡単な原稿を用意しておくのがオススメです。
甥っ子・姪っ子
家族婚のアットホームな雰囲気を活かすなら、甥っ子や姪っ子など子どもに乾杯の挨拶をお願いするのも一つのアイデアです。
小さな子どもが一生懸命話す姿は微笑ましく、家族全員の心を和ませることができます。
子どもたちに乾杯の挨拶をお願いする際の注意点として、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 子どもが緊張しすぎないよう、簡単な挨拶にする
- 挨拶後のフォローを用意しておく
- 子どもの親にも相談して了承を得る
たとえば、以下のような簡単なセリフを用意しておくと良いでしょう。
「今日はみんなで楽しい時間を過ごしましょう!乾杯!」
兄弟姉妹・従妹
新郎新婦の兄弟姉妹や従妹も、乾杯挨拶の候補に挙げられます。
特に兄弟姉妹は新郎新婦と近い関係にあるため、家族ならではのエピソードを交えたスピーチが期待できます。
また、同世代の従妹にお願いすることで、式全体が若々しく活気づくでしょう。
兄弟姉妹・従妹に乾杯の挨拶をお願いする際のポイントは以下の通りです。
- リラックスした雰囲気で話してもらう
- 長すぎない挨拶にする
- 新郎新婦とのエピソードを交えてもらう
家族婚では、どのような形式であっても、挨拶をする人がリラックスできる環境を整えることが大切です。
家族婚は基本的に誰に乾杯の挨拶を頼んでもOK!
候補者に十分な時間を与え、事前に準備できるよう配慮しましょう。
家族婚で親族に乾杯の挨拶を依頼するときのマナー
家族婚では、乾杯の挨拶を親族にお願いすることが一般的です。
ただし、依頼する際には礼儀を守ることが重要です。ここでは、親族に依頼する際のマナーを詳しく解説します。
依頼するタイミングはできるだけ早く
乾杯の挨拶を依頼する際は、なるべく早めに伝えることが大切です。遅くとも、招待状を渡すより前の1ヶ月以上前に打診しておきましょう。
結婚式の準備は新郎新婦だけでなく、依頼された側にも時間と心の準備が必要です。遅すぎる依頼は相手に負担をかけてしまう可能性があります。
理想的には、結婚式の日取りが決まった段階で声をかけるのがベストです。
早めの依頼には、相手にスケジュールを調整する余裕を与えるだけでなく、挨拶の内容をじっくり考える時間も提供できます。
特に親族の場合は、お忙しい方が多いので、早めの連絡が配慮の一環として受け取られるでしょう。
お礼としてお車代を渡す
乾杯の挨拶を引き受けていただいた方には、お礼として何かをお渡しするのがマナーです。
一般的には「お車代」として現金を渡すことが多いですが、地域や家族の慣習によっては品物を贈る場合もあります。
お車代の相場は、5,000円から10,000円程度が一般的。ただし、挨拶をしてくださる方が遠方から来る場合は、交通費を含めた金額を考慮しましょう。
金額を包む際は、新札を使用し、封筒には「お礼」ではなく「御車代」と書いて手渡しするのがマナーです。
直接言葉で感謝を伝えると、より気持ちが伝わりますね。
家族婚で乾杯の挨拶をする際の基本ルール
実際に乾杯の挨拶を行う際には、いくつかの基本的なルールを守る必要があります。
挨拶の内容や話し方は、家族婚というアットホームな雰囲気に合わせながら、礼儀を欠かないように心がけましょう。
忌み言葉・重ね言葉は使わない
結婚式の乾杯の挨拶では、「別れる」「終わる」「戻る」などの忌み言葉を避けるのがマナーです。
また、「ますます」や「重ね重ね」などの重ね言葉も不適切とされています。再婚などの不吉なイメージを連想させるため、結婚式の場では控えます。
心配であれば、事前に式場のプランナーに確認しておくと安心ですよ。
3分以内で長々と喋らない
乾杯の挨拶は、簡潔にまとめるのが理想です。
3分以内を目安に話すと、ゲストの集中力を保ちつつ、式の進行もスムーズになります。挨拶が長すぎると、ゲストが退屈してしまう可能性があります。
具体的な目安としては、300–400文字程度で話をまとめると、時間的にも丁度良い長さになります。
親族による挨拶のポイントは、“感謝の言葉”、“新郎新婦への祝福”、“乾杯の呼びかけ”の3つ。この順番で進めると、自然な流れで話を締めくくれます。
カンペを見すぎない
挨拶の際にカンペ(原稿)を準備するのはOKですが、あまりに読みすぎると堅苦しい印象を与えることがあります。
適度に視線をゲストに向けながら話すと、聞き手との一体感が生まれます。
カンペを使う場合は、簡単な箇条書きにするのがおすすめ。丸暗記する必要はありませんが、スムーズに進行できるように練習しておくと安心です。
事前に声に出して読み上げ、言葉の詰まりや不自然な表現がないか確認しておきましょう。
家族婚での乾杯挨拶の基本構成と例文
家族婚では形式にとらわれすぎず、温かくアットホームな雰囲気を意識した乾杯挨拶が求められます。
基本的な構成を押さえておけば、どのようなスピーチをする場合でもスムーズに進められるでしょう。
ここでは、新郎や親戚、家族が行う場合の例文を具体的にご紹介します。
新郎「ウェルカムスピーチ+乾杯挨拶」の例
家族婚では新郎が食事会の開始の挨拶であるウェルカムスピーチを兼ねて、乾杯の挨拶を行うことがよくあります。
新郎の乾杯の挨拶の事例を以下に紹介します。
<ウェルカムスピーチ>
皆さま、本日はご多用のところ、私たちの結婚式に出席いただきありがとうございます。
先ほど、無事に挙式を行いました。
家族だけの小さな式ですが、こうして大切な皆さまと一緒にこの日を迎えられたことを心から感謝しております。
私たち二人、これからは夫婦として力を合わせて、温かい家庭を築いていきます。どうか変わらぬご支援とご指導をよろしくお願い申し上げます。
<乾杯の挨拶>
それでは、恐縮ではございますが、私の方で乾杯の音頭をとらせていただきます。
ご唱和をお願いします。乾杯!」
簡潔かつ感謝の気持ちをしっかり伝えられる内容になっています。
親戚の乾杯挨拶の例
叔父や伯父など親戚が乾杯の挨拶をする場合は、以下の流れで、親しみを込めた内容が好まれます。
<自己紹介+他のゲストへの配慮>
ただいまご紹介にあずかりました、新婦の叔父の××と申します。僭越かと存じますが、ご指名いただきましたので乾杯の音頭を取らせていただきます。
<お祝いの言葉+エピソード>
〇〇君と△△さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。
新婦の△△は、幼いころから明るくて優しく、周りの人への気遣いを忘れない子でした。そんな△△が、大切な人生のパートナーとして〇〇さんと出会い、今日この日を迎えることができたことを心から嬉しく思います。
<門出を祝う言葉+乾杯の音頭>
〇〇さん、どうぞ△△をよろしくお願いします。そして、お二人で手を取り合い、笑顔あふれる家庭を築いてください。
それでは皆さま、お手元のグラスをご用意ください。
新郎〇〇さん、新婦△△さんの末永い幸せと、ここにお集まりの皆さまのご多幸を祈念いたしまして、乾杯!
家族らしい温かさを感じさせる一言を添えると良いでしょう。
家族の乾杯挨拶の例
父母や兄弟が挨拶をする場合も、基本の構成は親族の場合と同じですが、新郎(新婦)の名前は呼び捨てにします。
<自己紹介+他のゲストへの配慮>
ただいまご紹介にあずかりました、新婦の父でございます、××と申します。僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。
<お祝いの言葉>
〇〇(新郎)さん、△△(新婦)、ご結婚おめでとう!
皆さま、本日は2人の結婚式にご列席いただき、誠にありがとうございます。
<門出を祝う言葉+乾杯の音頭>
今日という日を迎えることができたことを、本当に嬉しく思っています。どうか今後ともお二人を温かく見守っていただければ幸いです。
それでは皆さま、お手元のグラスをご用意ください。
新郎新婦の末永い幸せと、皆さまのご健康とご多幸を祈りまして、乾杯!
兄弟姉妹や従妹が挨拶するなら、お祝いの言葉にエピソードトークを添えると場が和むでしょう。
親しみのある言葉を選び、感動的なスピーチに仕上げると良いですね。
家族婚の乾杯挨拶のよくある質問
家族婚での乾杯の挨拶について、よくある疑問や質問について確認しておきましょう。
家族婚で乾杯の挨拶なしでもいい?
乾杯の挨拶は必須ではありません。特に家族婚では、堅苦しい形式を省略しても問題ありません。
ただし、少人数婚での乾杯の挨拶には、食事会の開始を合図する役割もあります。
ウェルカムスピーチを兼ねて新郎新婦が自分たちで行っても良いでしょう。
挨拶があることで場の雰囲気が引き締まり、特別感が生まれるため、簡単な形でも取り入れることをおすすめします。
家族婚ではどのタイミングで乾杯の挨拶をする?
一般的には食事の開始直前、または披露宴が始まるタイミングで乾杯の挨拶を行います。
招待客が揃っていることを確認してから始めると良いでしょう。
乾杯の挨拶以外に家族婚で必要なスピーチは?
家族婚でも、食事会の開始を案内する「ウェルカムスピーチ」や、締めくくりの「新郎謝辞もしくは両家代表挨拶」は取り入れましょう。
食事会の始めりと終わりを告げるとともに、ゲストへの感謝の気持ちを示すことができます。
その他、家族婚では、新郎新婦の感謝のスピーチや両親への手紙が用意されることがあります。
こういったスピーチを通じて、感謝の気持ちを伝えることが大切ですね。
まとめ:家族婚の乾杯の挨拶で温かい雰囲気を作ろう!
家族婚の乾杯挨拶は、形式にとらわれることなく、家族の絆や温かさを表現する絶好の機会です。
新郎もしくは新婦の父親が務めることが多いですが、他の親族や、ウェルカムスピーチを兼ねて新郎新婦自ら挨拶することもできます。
誰が挨拶をする場合でも、基本的なマナーや構成を押さえれば、ゲストに失礼なくスムーズに行えるでしょう。
感謝の気持ちを込めた言葉を伝え、特別な時間をさらに素晴らしいものにしてくださいね。
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